金融
大手金融グループ3社の去年4月から12月までの決算は、最終的な利益がいずれもこの時期としては過去最高となりました。
国内で企業向けの貸し出しが増えるとともに日銀の利上げを背景に利ざやが改善したことが要因です。
メガバンクを傘下にもつ大手金融グループ3社は、去年4月から12月までの9か月間のグループ全体の決算を4日までに発表しました。
最終的な利益は
▽三菱UFJフィナンシャル・グループが前の年の同じ時期より34%増えて、1兆7489億円
▽三井住友フィナンシャルグループが43%増えて1兆1359億円
▽みずほフィナンシャルグループが33%増えて8553億円となりました。
いずれもこの時期としては過去最高で、三井住友は最終的な利益が初めて1兆円を超えました。
国内で企業向けの貸し出しが増えるとともに、日銀の利上げを背景に利ざやが改善したことが要因で、海外での利益も円換算する際に円安によって押し上げられました。
一方、今年度1年間の最終的な利益の予想は、いずれのグループも据え置いています。
先月の日銀の追加の利上げを受けて、各グループともことし4月以降の新しい決算期では利ざやのさらなる改善などで、1000億円規模で利益が押し上げられると見込んでいますが、貸し出しの原資となる預金の獲得競争は一段と激しくなりそうです。
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