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(※画像はイメージです/PIXTA)
エンタメ社会学者の中山淳雄氏は「乳幼児市場において、アンパンマンはディズニーをも超える最強キャラクター」と指摘しています。実際、「キャラクターデータバンク調査2021」によると、アンパンマンは0〜2歳で高い支持を得ており、特に「3歳までは必ずアンパンマン」という不動の地位を築いています。国内のアンパンマンビジネス規模は年間1,500億円で、玩具メーカーのバンダイや「アンパンマンこどもミュージアム」がその成長を支えています。柳瀬博一の著書『アンパンマンと日本人』(新潮社)より、一部抜粋して解説します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
「乳幼児市場に限っていえば、日本におけるアンパンマンはディズニーをも超える最強キャラクターです」 キャラクタービジネスに造詣が深いエンタメ社会学者の中山淳雄氏は明かします。「『キャラクターデータバンク調査2021』によると、0〜2歳では男児47%、女児49%でともに支持率1位、3〜4歳は男児13%(2位)で女児14%(1位)と、『ミッキーマウス』『きかんしゃトーマス』『ハローキティ』といった世界市場を相手にしているキャラクターを上回り『3歳までは誰もが必ずアンパンマン』という不動の市場を作り上げています。ハローキティと並ぶ二大ライセンスキャラですね」 アンパンマンは国内で毎年どのくらいのビジネスを生み出しているのでしょうか? 「年によってばらつきがありますが、ビジネス規模は年間1,500億円程度です。バンダイが展開する玩具が圧倒的に大きな売り上げを占めていますが、全国5ヵ所のアンパンマンこどもミュージアムの集客数もビジネスに大きく寄与しています」 中山氏の作成したアンパンマン経済圏のデータによれば、2006年から2023年まで年 間総額1,500億円規模。2020年と2021年はコロナ禍で落ち込みましたが、2022年からは成長路線に転じているそうです。 アンパンマンの玩具も非常に売れています。やはり中山氏が作成した子供の玩具キャラクターの“商品所有度”ランキングを見ても、アンパンマンは「鬼滅の刃」「ポケットモンスター」「機動戦士ガンダム」「きかんしゃトーマス」「ミッキーマウス」などを抑え堂々の1位です。 アンパンマンの著作権や商品化権は主に著者であるやなせたかしの株式会社やなせスタジオ、テレビアニメを放送している日本テレビ放送網株式会社、日テレの関連会社の日本テレビ音楽株式会社、アニメを制作している株式会社トムス・エンタテインメント、アンパンマンの絵本の大半を出版している株式会社フレーベル館の5社が管理しているそうです。日本テレビ音楽が商品化権の窓口となり、どんな商品を展開するかを協議するのがアガツマ、ジョイパレット、セガトイズ、バンダイの玩具メーカー4社で構成される「アンパンマン会議」です(『月刊トイジャーナル』2017年9月号より)。 アガツマは、主に乳幼児向けの玩具を多数展開しているほか、ニンテンドースイッチに対応した知育ソフトを発売しています。ジョイパレット、セガトイズ、バンダイもそれぞれアンパンマンの玩具を製造しています。バンダイのサイトを見ると、0歳(お誕生のころ)、3ヶ月(くびすわりのころ)、6ヶ月(おすわりのころ)、8ヶ月(はいはいのころ)、1歳(あんよのころ)、1.5歳、2歳、3歳〜と乳幼児の年代を細かく分類して玩具を開発しているのがよくわかります。バンダイでは、子ども向けアパレル「アンパンマンキッズコレクション」も手がけています。 食品スーパーに行けば、アンパンマンのキャラクターを冠した子ども向け食品がたくさん待ち構えています。永谷園は、「離乳食の終わった1歳頃から」を対象にしたキャラクターシール付きのカレー、ハヤシ、ミートソース、中華丼、お茶漬け、ふりかけなどを展開しています。明治はゼリー飲料と野菜飲料、果汁飲料、ヨーグルト飲料を揃えています。東ハトは看板商品のキャラメルコーンなどで「それいけ!アンパンマン」のキャラクターを起用、不二家では同社の洋菓子店で「それいけ!アンパンマン」の生ケーキを用意しているほか、チョコレート菓子、グミやキャンディ、ビスケットでコラボレーションしています。 ドラッグストアでは、池田模範堂が「ムヒのアンパンマンシリーズ」で「かぜケア」「かゆみ止め」「めぐすり」「きずケア」の4分野で多数のコラボ商品を並べています。
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