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2025/12/04
2025年11月15日に日吉キャンパス来往舎シンポジウムスペースにて、自然科学研究教育センター主催シンポジウム「話そう、考えよう、SDGsと科学のこと」が開催され、約40名が参加しました。
2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)」は今や多くの人が知るようになりましたが、その目標に向けて、具体的にどのような取り組みが行われているのでしょうか。本シンポジウムは、SDGs関連分野のトップランナー4名を講演者にお迎えし、目標の2030年まで残り5年と迫る現状を共有するとともに、SDGs達成のための科学技術の発展について改めて話し合い、考えることを趣旨として開催しました。
最初の講演では、大沼あゆみ経済学部教授が「地球環境を支える経済の力 ― 経済政策と市民が動かす二輪のエンジン」という演題で講演しました。まだ普及していない技術や生産物が、どのように市場に普及していくのかについて、理論的な解説と具体的な事例を交えて紹介しました。
続いて、上原淳氏(Jリーフ株式会社 代表取締役社長)より「SDGsの観点で植物工場を考える」という演題で、レタスの植物工場の現状と今後の展開について紹介し、持続可能な食糧調達の方向性を示しました。
3番目の講演者、今川健一氏(千代田化工建設株式会社 研究開発センター R&Dエネルギー・環境セクション)は、「SDGsに貢献する水素の利活用(製造、運搬、利用)」と題し、次世代エネルギーとしてきた期待される水素の利活用について解説し、コスト面を踏まえた今後の展望について説明しました。
最後に、鵜山尚大氏(清水建設株式会社 フロンティア開発室 宇宙開発部 研究開発グループ)は、「月太陽発電「ルナリング」構想と月面建設技術」という演題で、月面での太陽光発電の実現に向けた取り組みを紹介し、将来のエネルギー供給の可能性について語りました。
4名の講演とその後に行われた総合質疑討論を通じて、講演者と参加者が2030年、さらにその先の未来を見据え、SDGsと科学技術の具体的な未来像を共に構想し、共有する機会となりました。
今後も自然科学研究教育センターでは、講演会、シンポジウム、サイエンス・カフェなど、多様で楽しい自然科学イベントを企画・実施してまいります。皆さまのご参加をお待ちしております。
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