AI新世紀:AI覇権巡るビッグテックの「降りられない競争」 識者が有利と見るのは – 毎日新聞


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2025年12月30日(火)
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世界中で急速に利用が広がる生成AI技術。私たちの暮らしをどう変える?
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 米グーグルやオープンAIなど、ビッグテックと呼ばれる巨大IT企業を中心に、生成AI(人工知能)の開発競争が激しさを増している。中国企業も参戦する中、勝負の行方はどうなるのか。国家間のパワーバランスにも直結する技術とされるが、日本は生き残れるのか。AIを巡る技術覇権競争に詳しい塩野誠・地経学研究所新興技術グループ長に聞いた。【聞き手・荒木涼子】
 ――ビッグテックは生成AIの基盤となる大規模言語モデル(LLM)の開発に巨額資金を投入している。彼らが目指すものは。
 ◆彼らは「降りられない戦い」をしている。AIは人間の知性を代替する可能性がある、極めて汎用(はんよう)的な技術だ。そのため、先んじた勝者が利益を「総取り」する可能性がある。基盤モデルで競っているが故に、部分的な勝者は存在し得ない。巨額資金を投じたにもかかわらず「何も残らない」となりかねず、降りられない状況にある。
 ――予想される展開は?
 ◆最近の新技術の開発スピードは、数カ月に1度のペースの戦いになっている。どこかが新モデルを出せばガラッと世界が変わる。従って「数カ月先は闇」としか言えない。
 ――日本発のモデルが勝負に入り込める余地は?
 ◆残念ながら勝機はほとんど無く、なんとか食らいついていくしかない。現状の日本は「人からもらった頭脳で手足を作るサプライヤー(供給側)」といった感じになっている。その最たる例が、自動運転の分野だ。
 自動運転は生成AIの基礎技術を物理空間に応用するフィジカルAIの開発にかかっているが、日本で単独開発できている企業はない。トヨタ自動車でさえ、…
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荒木涼子
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