
日本は今、戦後最大の岐路にいる。AI、半導体、量子、宇宙、核融合、バイオといった国家戦略技術が、これからの国の安全保障・経済・雇用・産業・外交のすべてを決める時代になった。しかし多くの議論は、いまだに「どの技術にいくら投資するか」「どの補助金制度がよいか」といった“政策の部品”に終始している。
だが、日本の賃金停滞の本質とは「創造されず、破壊されず、よって成長しない経済」である。それは安定ではなく、“動かない構造”であった。国家戦略技術でも、まったく同じ構造的問題が再現されつつある。技術が足りないのではない。創造が足りず、破壊が足りず、成長へと変換されず、制度OSが技術の進化についていけない。そのために国家全体が「動かない構造」に戻ろうとしているのだ。
国家戦略技術とは本来、日本が未来へ生まれ変わるための“国家創造エンジン”である。そしてそこに必要なのが、創造λ(ラームダ:挑戦密度)・破壊(壊すべき現実)・成長γ(ガンマ:価値の増幅率)・制度OS(循環を止めない国家基盤)という4つの国家エンジンである。この4つが同期して回転したとき、日本は初めて未来へ進む。逆に言えば一つでも回らなければ、日本は再び“止まる国家”へ戻ってしまう。
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