
現場の復讐 年収1000万円、ブルーカラー…
2026年2月9日号
今週の読みどころ
今週は特集連載「現場の復讐」を始めました。従来の賃金体系では人が集まらず、全国各地で工事中止や閉店が相次いでいます。現場を軽視する経営は、事業停滞という手痛いしっぺ返しを受けています。
工事中止の代表例として、名古屋鉄道による名古屋駅周辺の再開発を挙げました([新連載・現場の復讐]名鉄社長の涙、名古屋駅の再開発が頓挫 異次元の人手不足)。ただ、これはほんの一例で、25年は主要都市の駅周辺などで再開発の延期や中止がいくつもありました。
その半面、ブルーカラー人材の賃金が上昇しています。これまで、高年収を稼げるブルーカラーには水中溶接を担う潜水士など特殊な仕事が多かったのですが、昨今の賃金上昇は一般的に知られる仕事にも波及しています(中卒・とび職の逆転劇、年収1000万円超「稼ぎで同世代の大卒に負けない」)。
食品スーパー「ロピア」を運営するOICグループは、「採用機能」を外部から取り込もうとしています。25年12月、飲食業界向け人材紹介のクックビズに出資しました。26年中にクックビズ社員がOICに出向して採用部門を強化し、OIC側もクックビズの経営会議に参加するなど、採用ノウハウを組織に注入する構えです(急成長スーパー「ロピア」が人材会社へ出資 人手不足の深刻化に先手)。
異次元の人手不足に経営者はどのように対応するのでしょうか。うどん店「丸亀製麺」を展開し、多くの従業員を抱えるトリドールホールディングスの粟田貴也社長に話を聞きました。
人手不足は経営にどのような影響を与えていますか。
トリドールホールディングス社長・粟田貴也氏(以下・粟田氏):この数年、人件費がかつてないほど上昇しています。今は多くの方に応募してもらっていますが、今後は少子高齢化を含めた社会構造の変化で働く人が減っていくのは明らかです。
その時に働く店や環境が楽しいということが人材確保の近道だと思っています。安心に働いてつながりがあり、貢献実感があることが大事ではないでしょうか。職場に対する誇りがあれば、働き続けてくれるでしょう。
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