セールスフォースもアドビも撃沈…“SaaSの死”で人間に残された「たった3つの役割」(ビジネス+IT) – Yahoo!ニュース


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Claudeが引き金を引いた「SaaSの死」が意味することとは(Photo:Thaspol Sangsee/Shutterstock.com)
 米国で、SaaS提供企業の株価が下落している。これは「SaaSの死」と呼ばれる現象だ。この引き金を引いたのが、米アンソロピックの「Claude Cowork」であったため、「アンソロピック・ショック」とも呼ばれる。この現象が意味するのは、ただ「SaaSが死にゆく」ということではない。では本当に意味することとは何なのか。 【関連記事】【プロンプト神7】Claude Codeで“地味作業”消滅、Excel作業も「秒で終わる」凄ワザ
 米アンソロピックが開発した最新のAIが、幅広い分野で業務の自動化を急速に進めている。これを受けて、「従来の業務ソフトは生成AIに代替されるのではないか」という見方が市場で広がり、米国のSaaS関連企業の株価が下落した。これが、「SaaSの死」と呼ばれる現象だ。  そもそもSaaS(Software as a Service)とは、インターネットを通じて業務ソフトを提供するサービス形態だ。データ管理、会計処理、文書作成、画像編集などの機能を、定額課金で提供する。企業が独自に業務システムを構築する場合に比べて、低コストで、かつ短期間で導入できることから、高い成長力を持つビジネスモデルと考えられてきた。  SaaS提供企業の代表例としては、CRM(顧客関係管理)を主力とする「セールスフォース」、中小企業向け会計ソフトを提供する「インテュイット」、デザイン分野の「アドビ」、業務管理を担う「サービスナウ」などがある。また、業務ソフトの売上比率が高いことから、マイクロソフトも広義のSaaS企業として捉えられることがある。  SaaSの特徴は、会計処理など特定の業務をソフトウェアとして提供し、人間がそれを操作する点にあった。そこで前提とされてきたのは、人間が入力作業を担当し、ソフトウェアがそれを支援するという役割分担であった。
 ところが最近のAIは、専門のプログラマーに匹敵する能力を持つようになった。このため、AIの助けを借りれば、プログラミング知識を持たない人でも、自然言語によってPCに指示を出せる。この手法は、「バイブコーディング」(vibe coding)と呼ばれる。  このような変化の入口を開いたのは、OpenAIが公開したChatGPTであったと言える。  ChatGPTは、従来の業務ソフトが採用してきた「画面操作」という前提を覆し、自然言語による対話だけで文書作成、分析、企画立案といった業務を進められる環境を広く普及させた。その結果、契約書の作成、財務モデルの構築、プレゼンテーション資料の作成など、これまで「専門職の仕事」とされてきた業務を、AIが一貫して担えるようになってきた。  ここで起きているのは、単なる「作業の自動化」ではない。重要なのは、人間とAIの接点(インターフェース)が変化し、その結果、仕事の分担が変わりつつあることだ。  具体的に言えば、「人間がソフトを操作する」というこれまでの構図が崩れ、AIが主体的に仕事を進めるようになった。そして、「人間は目的設定や最終判断を担う」という役割に移行しつつあるのだ。
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