韓国の漢陽大学校は7月11日、韓国の産業通商資源部が支援する「デザインテック中核技術開発事業」において、「デザイナー中心の人工知能(AI)生成パイプライン開発」の主導研究開発機関に選定されたと発表した。
本プロジェクトは、生成AIを活用してデザインと製造を連携させる中核技術の確立を目的としており、総事業費は113億ウォン、そのうち政府支援は95億ウォンにのぼる。AIによってデザイナーの意図を反映する設計支援技術を開発し、実務に沿ったデザイン生成パイプラインを構築することで、韓国のデザイン産業の国際競争力を高める狙いがある。
本事業の主導機関として選ばれたのは、漢陽大学校人間生態学部インテリア建築デザイン学科のヒョン・ギョンフン(Hyun Kyung-hoon)教授が率いるデザイン情報科学研究室である。実行にあたっては、同校を中心に、設計支援、生成AI、3D産業技術に強みを持つ国内の有力研究機関・企業とのコンソーシアムが組まれた。
主な研究機関には、同校のほかRecon Labsが参画。その他Nania Labs、韓国科学技術院(KAIST)、韓国デザイン振興院、SWNA社、韓国芸術総合学校が共同研究機関である。需要側としては家具メーカーのヒュンダイ・リバート(Hyundai Livart)社と、アイウェアブランド「Brism」を展開するCoptik(コプティック)社が加わっている。
同教授は「デザイン力の強化には、設計プロセスへの深い理解が欠かせません。私たちは、デザイナーの創造性を支援するAI技術を通じて、デザイン産業における新たなパラダイムを切り開きます」と抱負を述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
参考サイト(外部サイト):
● 漢陽大学校(Hanyang University)
https://www.newshyu.com/news/articleView.html?idxno=1019382
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