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南 龍太 未来学の現在と未来
Ketut Agus Suardika/Shutterstock
この記事は【記事前編】「AI」と「脳科学」と「量子コンピューター」がつながる未来…応用脳科学が見据える2050年とは?、【記事中編】生物の行動を決定づける「自由エネルギー」とは?「量子科学」と「脳科学」の融合が解き明かすことの続きです
シンポジウム中盤では、CAN事務局長の萩原一平氏が、CANの現在の取り組みと今後の展望を語った。
「2035年、デジタル赤字が45.3兆円になる」
萩原氏がまず示したのは、経済産業省の若手グループが2025年春に発表した、この衝撃的な予測だ。
この数字は、AI技術の急速な進化の中で、日本がインターネット経済においてどのような位置にあるのかを如実に示している。背景にあるのは「AIスケーリング則」だ。AIの性能は、モデルサイズ(パラメータ数)、データ量、計算リソースの3つの要素で決まる。
しかし現在、インターネット上のデータはほぼ使い尽くされており、研究者の中には「AIのスケーリング則に限界が出ているのではないか」と指摘する声もある。
ならば、次に重要になるのは何か。「価値のある新たなデータ」だと萩原氏は強調する。それはどこにあるのか。答えは「人間の脳の中」だという。
萩原氏は、現在のAIが扱えるデータの限界を指摘した。デジタル化されているのは、ほとんど画像と言語の情報に限られている。しかし人間の脳の中には、無意識的なもの、感性の情報など、まだ数値化されていない膨大な情報がある。
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共同通信社経済部記者などを経て渡米。未来を学問する”未来学”(Futurology/Futures Studies)の普及に取り組み、2019年から国際NGO世界未来学連盟(WFSF・本部パリ)アソシエイト。2020年にWFSF日本支部創設、現・日本未来学会理事。主著に『未来学』(白水社)、『生成AIの常識』(ソシム)『AI・5G・IC業界大研究』(いずれも産学社)など、訳書に『Futures Thinking Playbook』(Amazon Services International, Inc.)。東京外国語大学卒。
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