
ニュージーランドのオークランド大学(University of Auckland)は、同大学研究者らが、次世代の人工知能(AI)アプリケーションを開発するための全国規模の研究プラットフォームの設立提案を主導していると発表した。
次世代のAIアシスタントやエージェントは、人と連携して自律的かつ安全にタスクを遂行できるように学習し管理する。同大学の研究者らは、国内の大学や研究機関、ビジネスパートナーと連携し、エージェント型AI(Agentic AI)開発のための試験環境構築に向けたシード資金を獲得した。これにより、2026年の資金調達に向けた詳細な提案書の準備が可能になった。
同大学が主導する「アオテアロア・エージェント型AIプラットフォーム:生産性増幅装置 (Aotearoa Agentic AI Platform: A Productivity Multiplier)」は、公共研究機関のニュージーランド先端技術研究所(NITE)が検討している新たな国のプラットフォーム設立案の1つである。この提案が採択されると、政府から7年間で最大7000万NZドルの資金が得られ、研究プラットフォームの開発が行われる。
コンピューター科学者のマイケル・ウィットブロック(Michael Witbrock)教授は、エージェント型AIは次世代のスマートエージェントを包含すると指摘し、「現行のAIエージェントは人の入力を待っていますが、次世代は自律的で積極的にデータを探し評価し、人と協力して物理世界を観察します」と述べた。
エージェント型AIはニュージーランドで既に導入されており、臨床医がより正確な診断を行い、農家が家畜や作物の病害虫の有無を確認する時間を短縮するのを助けている。アオテアロア・エージェント型AIプラットフォームは、ニュージーランドのニーズと強みに合わせたエージェントを開発し、現実的なシミュレーションにより試験を行う予定である。
現在、提案されているプラットフォームの初期焦点は、医療、ロボティクス、自動化、新薬発見を含む自然科学のためのエージェント型AIである。アオテアロア・エージェント型AIプラットフォームの提案は、国内外の大学や研究機関、民間企業に至る幅広い連携により準備が進められている。
(2025年12月18日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
参考サイト(外部サイト):
● オークランド大学(University of Auckland)
https://www.auckland.ac.nz/en/news/2025/12/18/new-zealand-ai-research-proposal-reaches-first-stage.html
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