
台湾の陽明交通大学(NYCU)は1月14日、2025年12月16~19日に実施された代表団の東京訪問において、SEMICON Japanおよび関連フォーラムへの参加を含む対話を重ね、台湾と日本の半導体分野における共創型連携を具体的なプロジェクト志向の協力へ推進したと発表した。
東京で開催されたSEMICON Japanのハイレベルフォーラムでは、世界の業界リーダーが集結し、半導体エコシステムの新構築について議論。分野横断的な連携とエコシステム主導のイノベーションへの重要性が高まっていることを強調
(出典:NYCU)
今回の訪問は、半導体分野の競争力が単一の技術ではなく、研究、産業、人材、投資を含むエコシステム全体によって形成されるとの考え方に基づき実施された。NYCUの代表団は、日本の政府、産業界、学術界、金融機関の関係者と意見交換を行い、科学的知見と産業需要を実装につなげる枠組みについて議論した。
12月19日には、東京ビッグサイトで開催されたSEMICON Japanにおいて、東北大学が主催するハイレベルシンポジウムに参加した。同シンポジウムでは、半導体を経済安全保障および国家競争力の観点から位置付け、日本の経済産業省(METI)と文部科学省(MEXT)の関係者、および産業界の幹部が参加した。ラピダス(Rapidus)社、キオクシア(Kioxia)社、東京エレクトロン(Tokyo Electron)社、SCREENホールディングス(SCREEN Holdings)社、マイクロンテクノロジー(Micron Technology)社の5社が出席した。
NYCUは、台湾側の特徴として、中~後期の技術成熟度レベルにおける迅速なエンジニアリング、ファブレス分野での技術開発、研究成果と産業展開を結び付ける強みを示した。議論は、基礎科学の産業競争力化、設計サービスエコシステムの再構築、パワー半導体の共同開発、人材育成とモビリティーの仕組み構築の4点に整理された。
また、これに先立つ12月18日には、スタートアップ・アイランド・タイワンの東京拠点で台湾・日本半導体イノベーション投資フォーラムが開催された。フォーラムに出席したINCJ前会長で日産自動車株式会社元COOの志賀 俊之氏は、日本には「幻想的なイノベーション」を克服する必要があると述べ、台湾のエンジニアリング主導の商業化モデルに関心を示した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
参考サイト(外部サイト):
● 陽明交通大学(NYCU)
https://www.nycu.edu.tw/nycu/en/app/news/view?module=headnews&id=552&serno=8606965f-7e90-4376-9596-f6180aa134ad
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