こたつ市場が縮む中で、なぜひのきだったのか? 創業112年の“26.5センチ四方”の挑戦(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース


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暖かいの? ひのきこたつが登場
 伊勢神宮ゆかりの「檜(ひのき)」を使った小型暖房器具が、じわりと広がっている。こたつ用ヒーターで国内シェア8割を占めるメトロ電気工業(愛知県安城市)が開発した「天然木 和み小暖 檜の香(ひのか)」(以下、檜の香)だ。 【画像】「ひのき製のこたつ」じっくり見る(11枚)  足元に設置しブランケットを併用することで、省スペース型のパーソナル暖房として提案する。暖房手段の多様化によって、こたつ市場が縮小する中、同社は素材や香りで「暮らしの質」を高める付加価値型の製品開発にも力を入れている。  檜の香は、岐阜県産の銘木「東濃ひのき」を使用している。伊勢神宮の式年遷宮の御用材にも選ばれる高品質な木材だ。同社によると、スイッチを入れなくてもひのきの香りを楽しめるが、暖房を入れるとさらに香りが部屋全体に広がるという。  サイズは約26.5センチ四方、重さは約2.5キロ。消費電力は100ワットの省エネ設計で、軽量化により利用シーンを限定しない仕様だ。価格は2万9800円。  木工職人が一つ一つ手作業で研磨し、角に丸みを帯びた立方体に仕上げるなど、外観にもこだわった。木材をパズルのように組み合わせる伝統技法「升組み」を採用し、高い強度と変形のしにくさを両立。同じ木目のものはなく、すべてが一点物だ。  使用を重ねる中で、香りが薄くなった場合は、紙やすりで表面を磨けば香りがよみがえる。「天然木の経年変化を楽しみながら、長く使い続けられる設計とした」と同社の企画担当者は語る。  2025年10月、応援購入サービス「Makuake」で先行販売したところ、初日に目標金額(30万円)を達成。最終的に目標金額の273%を達成して、11月からは一般販売を開始した。持ち運び可能なパーソナルこたつは1万円前後の製品が多いので、本製品はやや高額な部類に入るが、同社によると「想定を上回る売れ行き」だという。
 メトロ電気工業は1913年創業の老舗メーカーで、こたつ用ヒーターの国内シェアは約8割を占める。大手量販店で販売されるこたつの多くに、同社製のヒーターが採用されている。  しかし、住宅の断熱性向上やエアコンの普及により、暖房手段は多様化した。その結果、「暖を取るだけ」であればこたつを選ぶ必要がなくなり、市場は縮小傾向にある。  こうした中、同社は「モノから、コト・トキへの価値転換」を掲げ、素材や香りを通じて暮らしの質を高める製品の開発に注力。2009年からは「1人用こたつ」を販売し、近年はパーソナル志向の高まりを背景に販売数も伸びている。こうした手応えも、檜の香の開発を後押しした。  素材に東濃ひのきを選んだ理由は、品質の安定性に加え、同じ東海地方内でサプライチェーンを完結できる点にある。輸送エネルギーを抑えられるほか、地域の林業振興にもつながる。担当者は「国産木材を取り入れることで、地域連携やカーボンニュートラルへの貢献にもつなげたい」と説明する。  構想から商品化までには、約1年を要した。最大の課題は、天然の無垢材が熱によって変形することだった。暖房器具として安全性を保ちつつ、木の質感を生かす必要があるため、100度の環境下で1カ月間の耐久試験を実施し、反りを約0.2ミリに抑制できることを確認。構造設計と加工精度の調整に、最も時間をかけた。
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