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「ばあちゃん喫茶」で働く高齢女性らと大熊充さん(右から2人目)=2月7日、福岡県春日市
経験豊富で生活の知恵もある女性に元気に働いてほしい―。 75歳以上の高齢女性が働く会社「うきはの宝」(福岡県うきは市)の「ばあちゃんビジネス」が注目を集めている。業務を委託する40~50人の平均年齢は約85歳。喫茶店経営や牛乳パックを再利用したバッグの製造・販売、タブロイド紙発行など幅広く展開する事業は好調といい、同社代表の大熊充さん(45)は「ばあちゃんたちに生きがいを持ってもらい、笑顔にしたい」と話す。 【写真】取材に応じ、「ばあちゃんビジネス」について説明する大熊充さん 高齢女性が店長や配膳係などを務める「ばあちゃん喫茶」は福岡県などで4店舗を展開している。同県春日市の店舗は毎週土曜日、レンタルスペースを借りて営業。九州郷土料理の筑前煮やだご汁などを提供する手作りランチが人気だ。 店長として献立も考える日田美智子さん(72)は「任された役割を果たすことにやりがいを感じる。おいしかったと言ってもらえると笑顔になる」という。配膳係を務める大久保武子さん(86)の娘の太田まゆみさん(58)は「母は認知症の症状もあるが、働く時は生き生きしている」と目を細める。 順調な経営の秘訣(ひけつ)について大熊さんは、手間をいとわず、昆布やかつお節からだしを取るなどしており、「丁寧な手仕事が付加価値を生んでいる」と話す。接客も評判が良く、「ばあちゃんと話すことを楽しみに来店する人も多い」。出店の誘いも少なくないという。 「働くことで生きがいを感じ、お小遣いも稼げる。一石二鳥の取り組みだ」。大熊さんは「ばあちゃんビジネス」を「未来の福祉」と呼ぶ。介護施設、自治体、海外の大学などからの視察は絶えないという。 大熊さんは高齢者でつくるアイドルグループのプロデュースも検討中で、「輝く高齢者の存在を発信し、世の中に知ってもらいたい。若い世代にとっての希望になってほしい」と思いを巡らせている。
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