「主権AI基盤モデル」プロジェクト、第2ラウンドに3チーム選定 韓国MSIT – Science Portal Asia Pacific


韓国科学技術情報通信部(MSIT)は2月10日、「主権AI基盤モデル」プロジェクトの第1段階評価結果を発表し、精鋭5チームのうちLG AI研究所(LG AI Research)社、アップステージ(Upstage)社、SKテレコム(SK Telecom)社の3チームを第2ラウンドに選定するとともに、世界的に競争力のあるAIモデルの確保とAIエコシステムの強化を目的に追加で1チームを選ぶ方針を明らかにした。
本プロジェクトは、韓国を世界トップ3のAI大国(AI G3)に位置付けるという戦略の一環として推進されている。海外AIモデルへの依存に伴う技術的、経済的、安全保障上の課題に対応することを目的とする。2025年8月から競争を続けてきたネイバークラウド(NAVER Cloud)社、アップステージ社、SKテレコム社、NC AI社、LG AI研究所社の5チームは同年末に基盤モデルを公開し、いずれも米国の非営利AI研究機関Epoch AIから「注目AIモデル」に選定された。
第1段階の評価は、ベンチマーク評価(40点)、専門家評価(35点)、ユーザー評価(25点)の3分野で実施された。ベンチマーク評価では、国立情報社会院(NIA)による数学、知識、長文理解の検証に加え、AI安全研究所(AISI)との協力による信頼性と安全性の評価、国際的に認められた13指標による比較が行われた。総合ではLG AI研究所社が40点中33.6点で最高得点を記録した。
専門家評価は産学官の外部AI専門家10人が開発戦略や成果、波及効果などを審査し、ユーザー評価ではAIスタートアップCEOら49人が実用性や費用対効果を検証した。3つの観点からの総合評価の結果、ネイバークラウド社は「主権AI」の要件を満たさないと判断され、LG AI研究所社、アップステージ社、SKテレコム社の3チームが第2ラウンドに進出した。
MSITは、主権AI基盤モデルを「海外モデルのファインチューニングではなく、第三者ライセンスの制約を受けない形で国内で設計・事前学習されたモデル」と定義している。「このプロジェクトは、韓国が自国技術で世界的なAI競争に立ち向かう歴史的挑戦です。持続可能で健全なAIエコシステムを構築するため、国家の能力と資源を集中させます」としている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
参考サイト(外部サイト):
● 韓国科学技術情報通信部(MSIT)
https://www.msit.go.kr/eng/bbs/view.do?sCode=eng&mId=4&bbsSeqNo=42&nttSeqNo=1212
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