第28回 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会における上田委員発言内容 – 一般社団法人 日本原子力産業協会


2026年3月17日
一般社団法人日本原子力産業協会
2026年3月17日開催の第28回原子力研究開発・基盤・人材作業部会において、当協会上田課長より委員として以下の発言を行いました。
(1)ポストANECの検討の方向性について
ANECは、原子力産業への理解促進や人材確保の観点から有効な取組であり、産学官それぞれにとってWin-Winの関係を構築できる活動として大いに期待しております。一方で、現状では、その取組や参画の意義が原子力産業界にまだ十分に知られていないのではないかと感じております。当協会としても、関係機関への周知など必要なプロモーションに積極的に協力してまいります。その上で、「産業界との連携強化」について2点申し上げます。
1点目、「企業の施設・設備を活用した実験・実習」は、学生が原子力産業界の取組や魅力を直接知る貴重な機会で、産業界では人材確保に役立つもので充実を期待します。
現在、ANECは、三菱重工グループと関西電力の共同で、現場で実践的に学ぶ研修プログラムを提供しています。このように複数の企業・機関が連携した形で研修プログラムを提供することで、学生がより広範な産業界の取組みを理解する機会が生まれます。また、対象を大学だけでなく高専や高校へと広げ、人材育成のレイヤーを縦方向にも拡張していく視点も重要です。原子力産業界を支えていくためには、多くの学生に専門領域の広い原子力産業への関心を持っていただく取組みとして重要と考えます。
2点目は、「企業のリカレント・リスキリング」についてです。人材の流動性が高まる中で、他産業からのキャリア人材の参入も増えていくと考えられます。こうした方々が円滑に原子力分野の業務に参画できるよう、基礎的な知識から原子力を学ぶことができる教育プログラムの整備が重要です。個々の企業では対応が難しい部分については、ANECを活用した基盤があると産業界も参加しやすいと思います。教育プログラムを産学官で共同開発・提供していくことも一つの方向ではないかと考えます。
(2)今後の原子力科学技術に関する政策の方向性について

・女性の方にもっと原子力に振り向いていただく、来たいただくことが重要との意見がありました。大学の先生から聞いた話によると、中学生や高校生を対象にした原子力のイベントでは、むしろ女性の参加者が多いそうです。それが大学・大学院・就職と上がるにつれて、女性の数が減るのは、親御さんや教員の方の影響や偏見が一つの要因ではないかと聞いたことがあります。そういった意味で、(資料2の)42ページに高校生向けのイベントがありますが、親の方にも参加いただく設えがあっても良いのではと思いました。
(資料2の)48ページに原賠制度について記載がありますが、原子力産業界は原子力プラントの建て替えということで、事業環境整備を含めた検討を進めています。今後の原賠制度のあり方についても強い関心を持っています。

以 上
<参考>
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/100/index.htm
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