5Gモバイルネットワーク商用化1年、全国規模で高速通信インフラ整備 ベトナム – Science Portal Asia Pacific


ベトナム科学技術省(MoST)は2月18日、同国で5Gモバイルネットワークの商用化から1年が経過し、全国規模で高速通信インフラの整備が急速に進んでいると発表した。
5Gは高速・安定・低遅延で多数の機器を接続できる通信基盤であり、スマートシティー、スマート製造、デジタル経済の発展を支える「データハイウェイ」として期待されている。ベトナムでは国家のデジタル変革戦略のもと、デジタルインフラを先行整備する方針が示されている。
べトナムの通信事業者ベトテル(Viettel)社によると、2025年末までに約3万局の5G基地局を設置し、屋外カバレッジ約90%、屋内約70%を達成したという。ベトテル・テレコムのグエン・ハ・タン(Nguyen Ha Thanh)副社長は、5Gへの投資は国家のデジタルインフラへの投資と考えており、インフラ整備が先行すればアプリケーションと社会経済的価値が後から生まれるという考えを語っている。
ベトナムのVNPTグループやモビフォン(MobiFone)社も主要都市や工業団地、港湾、空港などの重要経済地域を中心に段階的にサービスエリアを拡大している。MoST傘下の電気通信庁のグエン・アン・クオン(Nguyen Anh Cuong)副長官は、人口カバー率約90%をわずか12カ月で達成したことについて「世界でも最も急速に5G展開する国の1つ」と評価している。
政府は企業の5G整備を後押しするため、基地局整備目標を早期に達成した企業に投資資金の一部を支援する制度などの構築を進めている。これにより5Gを単なる商業サービスではなく、国家レベルのデジタル基盤として整備する方針を明確にしている。
一方で、5Gのビジネス利用はまだ初期段階にある。現在は個人ユーザーが主な利用者であり、企業向けの専用ネットワークやデジタルプラットフォームなどの応用は試験段階にとどまる。VNPTグループのグエン・クオック・カーン(Nguyen Quoc Khanh)技術部副部長は、5Gは長期的投資であり、高度なビジネスモデルの実現にはエコシステムの整備と企業側の準備が必要だと語る。
5G商用化の初年度は、今後のデジタル経済やスマート社会の発展を支える基盤整備の段階と位置付けられており、今後数年間のデジタル経済およびデジタル社会モデルの発展能力を決定づけるとされている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
参考サイト(外部サイト):
● ベトナム科学技術省(MoST)
https://english.mst.gov.vn/one-year-of-5g-commercialisation-197260219195923493.htm
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