
3月も残すところ1週間弱となり、4月からは新生活という人もいるのではないでしょうか?こうした中、リモートワークの定着やオフィスカジュアルの浸透などにより、ビジネスマンの“もう1つの顔”と称される革靴に、いま変化の波が押し寄せています。
まもなく新年度。
就職や転職、異動などで、スーツや革靴といったビジネスファッションを新調したという人もいるのではないでしょうか?
男性:
脱ぎ履きが簡単で軽くて、丈夫なものを選ぶ
男性:
(こだわりは)安さ。毎日履くものなので(かかとが)すり減ってくる。
男性:
良いものをちゃんと買って、ちゃんと手入れして、何足も持っていれば、割と何年も履ける。そういう履き方をしている
ただ、ビジネスマンの必須アイテムと言われた革靴に、いま変化の波が押し寄せています。
男性:
(スニーカーは)楽です。足が楽というか。信号が間に合わない時に走れる。革靴だとあきらめてしまう
男性:
夏などは蒸れたりする。歩くことが多いので。そうなると革靴だと大変
進む革靴離れ。
メーカー側も新たな取り組みを始めています。
経済産業省の調査によると、2025年における紳士用革靴の販売金額は約165億円。
新型コロナウイルスの感染拡大により売り上げが落ち込むと、流行が収束したあとも回復基調には至らず、10年間で100億円以上も販売金額が減少しました。
一方、低迷が続く革靴とは裏腹に好調を維持しているのがスニーカーです。
民間の市場調査会社のまとめでは、2020年度に5735億円だった市場規模は2026年度7320億円に達する見通しとなっています。
背景にあるのはコロナ禍を経て定着したリモートワークに加え、オフィスカジュアルの浸透。
男性:
段々とノーネクタイなどが浸透してきている。それに合わせて黒だったら革靴とそこまで差はない
男性:
初日だけ革靴で行ったが、職場の人を見たら自由そうだったので
服装の規定は就活生にとっても気になるポイントのようです。
就活生:
スーツだと堅苦しいので、ラフな方(服装)がいい
就活生:
(スーツで革靴の職場は)社内の雰囲気がやわらかくないのかなと思ってしまう
2026年1月から職員の働き方改革や脱炭素社会の実現を目的に、ノーネクタイ・ノージャケットなど軽装での勤務を推奨する取り組みを試行しているのが静岡市役所。
静岡市職員:
ラフな格好で動きやすく、仕事のしやすさにもつながっている
静岡市職員:
軽装化を後押しするような制度ができたことで、そこに対して前向きに問題ないと思いながら靴・服装選びができるようになった
静岡市職員:
市民と接する時に公務員は堅苦しいイメージがあるが、カジュアルになったことで親しみやすさも増したのかなと思う
もちろん仕事柄、市民からの信頼を損なわない服装を個々人が考えることとの条件付きではありますが、スニーカーでの勤務も許されています。
静岡市・人事課 小久保定男 係長:
派手なスニーカーは当然認めておらず、地味なものであればオッケーかなというところで、いろいろ検討した中で判断した。働きやすい職場、職場の魅力度を上げることによって、静岡市で働きたいと思う若者が増え、公務員を志望する人、静岡市を志望する人が増えてくれたらいいかなと思う
静岡県焼津市にある靴製造メーカーのサンレイ。
RAYMAR(レイマ―)というブランド名で革靴の製造・販売を手がけ、質の高さには定評がありますが、近年、業界全体の苦境を肌で感じると言います。
レイマー・大石裕介 代表:
コロナ禍が明け、段々カジュアル化が進んできた中で、私たちがTHE革靴、本当の紳士靴というものを提案するが「いま持っている」という人も多いし、「段々履かなくなった」と言われるのが胸にグサグサくる
そこで3年ほど前から力を入れているのが、ビジネスシーンでもカジュアルな場面でも着用可能なレースアップドレススニーカーの開発・製造です。
靴の成型はオーダーメイドの革靴と同じように手作業で行い、革靴ならではの立体的な履き心地を楽しめる一方、靴底には耐久性の高いスニーカータイプのソールを用いるなど従来の革靴とスニーカー双方の長所を組み合わせました。
レイマー・大石裕介 代表:
素材も全部革靴と同じもの。もちろん牛革をすべて使い、内側も牛革を使っている。なぜ牛革なのかというと、革は汗を吸うので脱いでいる時に放出してくれる。なので蒸れにくい。革靴の機能がスニーカーに入ってる感じ。スポーツ系のスニーカーはソールがごつごつしたデザインになり、ビジネスでは使いにくいというのがお客さんの正直な声。なのでフラットソールにすることでスーツにも合いやすく、シンプルなデザインにすることを大切にしている
ただ、冠婚葬祭を中心に革靴が必要とされる場面は今後も無くならないだけに、こうしたレースアップドレススニーカーを通じて高品質な革靴の良さを再発見してもらいたいという思いも抱いています。
レイマー・大石裕介 代表:
このスニーカーを皮切りに、しっかり作られてるものは良いものなんだなと気づいてもらいたい。その先にもう一度革靴に戻ると、革靴はやっぱり格好良いと。革靴の良さもあるので、その両方を知ってもらうきっかけになったらすごく良い
サンレイの開発コンセプトは「最高の革靴を身近に長く楽しく」。
ビジネスファッションが変化する中で、どう生き残っていくのか?
時代のニーズをとらえる研究心と向上心で、次の時代の革靴の在り方を模索する挑戦は続きます。
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