ジー・サーチとJST、AI時代の研究開発を加速する「科学技術文献情報提供事業」に係る契約を締結 – okinawatimes.co.jp


〜高品質・高信頼データとAIの融合により、日本のイノベーション・エコシステムを最大化〜

2026年3月31日
株式会社ジー・サーチ
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)

 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202603276438-O3-qFU4sLiS

 

ジー・サーチとJST、AI時代の研究開発を加速する 「科学技術文献情報提供事業」に係る契約を締結〜高品質・高信頼データとAIの融合により、日本のイノベーション・エコシステムを最大化〜

 

 富士通グループの株式会社ジー・サーチ(本社:神奈川県川崎市幸区、代表取締役社長:植木 誠二郎、以下、ジー・サーチ)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(本部:埼玉県川口市、理事長:橋本 和仁、以下、JST)が長きにわたり実施してきた科学技術文献情報提供事業に係るコンテンツ提供サービス事業(以下、本事業)について、2027年4月1日からジー・サーチが継続して実施する新たな契約を締結しました。

 本契約は、生成AIの台頭により情報の真偽や権利関係の透明性が問われる現代において、両者が培ってきた「高品質・高信頼な構造化データ」の価値を再定義し、人工知能(AI)時代の新たな研究スタイルに対応した革新的なプラットフォームを提供することを目的としています。

 

 

1.背景:AI時代に求められる「根拠ある情報」の重要性

 

 JSTが実施する科学技術文献情報提供事業では、日本の科学技術振興を支える基盤として、長年にわたり国内外の膨大な科学技術文献情報を収集・加工し、データベースとして整備してきました。JSTが提供するデータベースは、国内外の科学技術全分野にわたる文献情報を網羅的かつ体系的に構造化した「信頼性の高い科学技術情報」であり、日本の科学技術の振興に必要不可欠な情報資産です。

 2012年度からはジー・サーチが本事業を継承し、以来14年間、科学技術文献検索サービスJDreamⅢ(注1)の安定運営と技術戦略分析・可視化サービスJDream Innovation Assist(注2)などの新サービス展開を通じて、変化する社会に対応し続け、多様なニーズに応えてきました。

 近年、研究者の情報探索行動や情報サービスの在り方は、オープンアクセスの普及、ビッグデータ解析、そして生成AIの急速な発展により劇的な変革期を迎えています。特に、AIによる情報生成が爆発的に増加する一方で、ハルシネーション(対話型生成AIがデータに基づかないもっともらしい誤りを回答してしまう幻覚)や著作権侵害のリスクが課題となっています。

 このような社会経済情勢の変化、技術革新、多様化するユーザーニーズに対応するため、JSTはAI時代におけるイノベーション創出への貢献に向け、従来の枠組みを超えた最先端技術と柔軟なサービスアイデアを有する、文献情報の新たな価値を共に創出するパートナーを公募しました。

 JSTの公募に対し、ジー・サーチは14年間で培った知見と実績、そしてお客様からの信頼を強みに、AI・データ駆動型研究を核とした研究DXを支援する、AI時代に即した新たなサービスの開発・提供の提案を行いました。

 提案は、JSTに設置された選定委員会において選考が行われ、ジー・サーチが優先交渉権者として選定されました。その後、詳細な条件などに関する交渉を経て、この度、JSTと契約を締結しました。

 

2.提供サービス:信頼の継承と、AIによる価値創造

 

 本契約に基づき、既存の安定した情報基盤を維持しつつ、AI技術を最大限に活用した革新的な新サービスを展開します。

 

① 継続サービス:揺るぎない研究基盤の維持

 

・JDreamⅢ(科学技術文献検索サービス)(注1)

・JDream Innovation Assist(技術戦略分析・可視化サービス)(注2)

・JDream Expert Finder(研究者探索サービス)(注3)

・JDream SR(学術文献情報の専門的解析・情報抽出サービス)(注4)

・科学技術文献速報(注5)

・SDI(スタンダードSDIサービス、リクエストSDIサービス)(注6)

・辞書販売、その他のデータ販売 など

 

 これらのサービスは、企業の研究開発、特許調査、大学、病院、図書館などで科学技術情報の調査・分析に必須の情報源として広く利用されてきました。JST収録データは精緻な抄録が付与されたデータであり、専門家による吟味と分類を通じて、学術的な厳密性と信頼性を担保しています。

 また、権利関係が整理された情報を扱うことで、AI利用に伴う著作権や倫理的なリスクを最小化しています。AIが大量の情報を生成する現代において、その価値が再認識されています。

 

② 新サービス:AIと専門知の融合で、新たな価値を創出(2027年4月より順次提供開始)

 新サービスは、高品質かつ高信頼な構造化データにAI技術と受託調査のノウハウを組み合わせたプラットフォームです。このプラットフォームは、AIが研究開発プロセスにおける情報収集の効率化、分析の高度化、最適なパートナー探索、そして戦略的示唆の立案といった業務を強力に支援します。これにより、ジー・サーチが信頼性と効率性を両立した新たな研究スタイルを提供し、研究者はより創造的・戦略的な活動に専念できます。

 

・科学技術情報AIプラットフォーム

 高品質データをベースに、AI技術による効率的な情報収集、高度な分析に基づく発想支援・意思決定を支援することで、研究開発や技術戦略策定を強力に加速します。フリーミアムモデル(一部のサービスを無料提供し、高度な機能を有料提供するビジネスモデル)を導入し、より幅広い層へ知の還元を目指します。

 

・共同研究・オープンイノベーション支援サービス
 AIが研究課題の因果関係を加味した根本原因にアプローチし、最適な共同研究者の探索から共同研究契約サポートまでをワンストップで提供します。これにより、これまで難しかった異分野間の連携を含めた産学官連携の促進、オープンイノベーションを支援します。

 

・技術調査分析・戦略立案AIエージェントサービス
文献検索や受託調査ノウハウとAIを融合し、研究開発、技術戦略に関わる広範な技術情報を網羅的に収集・分析することで、汎用AIでは到達できない専門領域を深掘りし、事業化や競争優位確立のための戦略的示唆を自動生成します。

 

3.今後の展望:AIによる研究プロセス変革:イノベーションを生み出す新たな循環へ

 

 新サービスは2027年4月より提供を開始し、その後も段階的に機能を拡充してまいります。2026年度第四半期には、JDreamⅢのお客様、および代理店・パートナー企業・機関に対し、詳細なアナウンスを行う予定です。

 ジー・サーチは、「情報の価値を高め、常にお客様へ最適な価値を提供し続けることで、より良い社会の発展に貢献する」という理念のもと、「責任あるAI(Responsible AI)」の原則を遵守し、AIの導入と運用に最適化された情報環境の構築に尽力します。この基盤の上で、AIが情報収集・分析、共同研究者探索、戦略立案といった研究開発プロセスの各段階を劇的に効率化し、そのサイクルを加速させます。絶え間ないイノベーションが、日本の科学技術の振興と産業の発展を同時に牽引(けんいん)する好循環を実現してまいります。

 

4.お客様、パートナー企業・機関からのコメント

 

旭化成株式会社 知的財産部長 倉谷 益功 様

JDreamⅢをはじめとするJDreamシリーズは、研究開発における文献調査や技術動向把握の基盤として、長年にわたり活用してきました。今後、AIを活用した機能強化により、研究者の意思決定や開発力向上に貢献できることを期待しています。

 

株式会社三菱ケミカルリサーチ 取締役 情報センター部門長 阿部 仁 様

JDreamⅢは、日本語検索による先行技術調査において、研究者にとって心強いデータベースです。直感的に操作できる点に加え、日本語文献を含め幅広く充実した文献が収載されており、日々の研究を支えています。今後AI機能が加わることで、研究領域の理解や検討がより効率的になり、試行錯誤を重ねながら研究成果の社会実装を目指す上で、さらに頼れる存在になることを期待しています。

 

中央大学 理工学部 ビジネスデータサイエンス学科 教授 難波 英嗣 様

AI活用が加速する今、信頼できる根拠データの整備は研究・開発の生命線です。JDreamシリーズには、網羅性と品質を基盤に、探索・分析・意思決定をより迅速にするAI時代の知識インフラとして一層の進化を期待します。

 

株式会社サンメディア 代表取締役社長 山下 幸侍 様

ジー・サーチ社のJDreamシリーズは、ライフサイエンス・アカデミア分野における信頼性の高い国内文献情報基盤として、長年にわたり研究現場を支えてきました。AI時代においてこそ、確かなデータと高度な検索性能は日本の研究力を支える重要な基盤です。JDreamシリーズの販売と利用促進を担っている弊社もさらなる進化と発展に大きな期待を寄せております。

 

一般社団法人 情報科学技術協会(INFOSTA)会長/麗澤大学 工学部 教授 清田 陽司 様

生成AIの普及により情報環境が大きく変化するなかで、信頼できる科学技術情報の価値はますます高まっています。JDreamは長年にわたりインフォプロの調査・分析活動を支えてきた重要な情報基盤です。今後も専門職コミュニティとともに発展し、知識創造を支える存在であり続けることを期待しています。

 

Frontria 代表/富士通株式会社 富士通研究所 データ&セキュリティ研究所長 今井 悟史 様

Frontriaは、AIの急速な進化に伴う偽情報やAIリスクに対しグローバルな共創活動を通じて、革新的かつ包括的なアプローチで対応する国際コンソーシアムです。ジー・サーチ様が提供するJDreamの高精度かつ信頼性の高い科学技術文献情報は、FrontriaにおけるAIの潜在的リスクの理解、および責任あるAIの実現に極めて重要です。JDreamを活用した新たなサービスの創出に期待しております。

 

 

 用語の説明

(注1)JDreamⅢ(科学技術文献検索サービス)

JSTがコンテンツを作成し、ジー・サーチが提供する科学技術や医学・薬学関係の国内外文献情報を手軽に検索できる日本最大級のデータベースサービスです。外国語文献でも日本語で検索・閲覧できるため、容易に情報が収集できます。収録文献は1億件を超え、科学技術の全分野にわたり網羅的に収録しており、学協会誌(ジャーナル)、会議・論文集/予稿集、企業技報、公共資料などを情報源としています。

 

(注2)JDream Innovation Assist(技術戦略分析・可視化サービス)

論文・特許・ニュースの3つの情報源を横断し、技術動向や競合動向を瞬時に可視化する技術戦略・研究開発の分析支援ツールです。新技術や新市場の探索、共創先の発見など、イノベーション創出に向けた意思決定を支援します。

 

(注3)JDream Expert Finder(研究者探索サービス)

論文、科研費情報から、共同研究、産学官連携を目的とした研究パートナーを探索できるサービスです。有望な若手研究者の活動と科学技術の推進およびイノベーション創出を加速するとして、文部科学省「研究支援サービス・パートナーシップ認定制度」サービスとして認定されています。

 

(注4)JDream SR(学術文献情報の専門的解析・情報抽出サービス)

富士通独自の自然言語処理AIを用いて、国内外の医薬・ライフサイエンス分野の学術文献を解析・検索するサービスです。論文間の関係性や重要キーワード、エビデンスを抽出し、文献調査の効率化と新たな知見の創出を支援します。

 

(注5)科学技術文献速報

科学技術文献速報(略称:文速/Bunsoku)は、JSTが収集している科学技術資料から、年間約100万件におよぶ文献の最新記事データや要約を、分野別にまとめて迅速に日本語で提供する総合抄録誌です。お客様のニーズにお応えし、提供の形態としてPDF版、Web版の2種類をご用意しております。

 

(注6)SDI(スタンダードSDIサービス、リクエストSDIサービス)

お客様がご希望するテーマの最新文献情報を定期的に検索して届ける、情報の予約提供サービスです。月2回、特定のデータベースを検索して回答するサービスで、あらかじめ用意されている700以上のテーマの中から選択するスタンダードSDIとお客様に合わせてオーダメイドで検索式を作成するリクエストSDIの2種類があります。

 

 

 商標について

記載されている法人名、 製品名などの固有名詞 は、各法人の商標または登録商標です。

 

会社概要

会社名   : 株式会社ジー・サーチ

設立    : 1994年11月16日

本社所在地 : 〒212-0014 神奈川県川崎市幸区大宮町1番地5

資本金   : 4億8,000万円

代表者   : 代表取締役社長 植木 誠二郎

URL   : http://www.g-search.jp/

事業概要  :富士通グループ。日本最大級のビジネスデータベース「G-Search」、科学技術文献情報JDreamⅢをはじめとする国内外の様々なデータベースサービスを展開しています。AI時代において「信頼」を核とし、AI-Readyなコンテンツ提供と責任あるAIの推進を通じて、情報の提供価値を高め、企業や研究者の意思決定を支援することを目指しています。

 

法人名   : 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)

設立    : 1996年10月1日

本部所在地 : 〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル

理事長   : 橋本 和仁

URL   : https://www.jst.go.jp/

事業概要  : JSTは、科学技術・イノベーション基本計画の中核的な役割を担う機関であり、科学技術の振興を図ることを目的とする文部科学省所管の国立研究開発法人です。

科学技術の振興と社会的課題解決のために、国内外の大学・研究機関、産業界などと連携した多様な事業を総合的に実施し、社会の持続的な発展と科学技術・イノベーションの創出に貢献していきます。

 

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