
メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ
2026年4月17日(金)
特集
連載
媒体
特集
連載
媒体
特集
連載
特集
連載
特集
連載
媒体
特集
連載
特集
連載
北海道
東北
関東
北信越
東海
関西
中国
四国
九州
沖縄
特集
連載
連載
深層サイエンス
深刻化する気候変動やノーベル賞、原発を巡る最新の情報など、最前線で取材する担当記者が複雑な科学技術や環境の問題を深く、分かりやすく分析してお届けします。
連載一覧
深層サイエンス
東京理科大発の宇宙ベンチャー「スペースウォーカー」(東京都港区)が2月、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。飛行機のような再使用型ロケットを開発し、宇宙旅行や衛星の打ち上げを目指していた気鋭の企業だった。政府が成長産業に位置づけ、前途は明るいように見える宇宙業界だが、なぜ資金繰りに行き詰まったのか。創設者で元最高技術責任者(CTO)の米本浩一・元東京理科大教授がターニングポイントを明かした。【聞き手・信田真由美】
――かつては川崎重工業でロケット開発に従事されていました。起業したきっかけは何だったのでしょうか。
◆1980年に川崎重工業に入社後、航空機の開発に従事していましたが、文部省宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構=JAXA)の故・長友信人先生の研究室に出向して有翼式の再使用型ロケットの研究を手伝うことになり、何をやっても先駆者になれるロケット開発に魅了されました。
川崎重工業を退職して2005年に九州工業大に教授として着任し、JAXAなどとの共同研究資金が入るようになりました。「大学の先駆的な研究を生かせば実用機ができる」と考え、事業化のために会社を作ることにしました。17年にスペースウォーカーを設立し、19年に東京理科大に移りました。
――当初は順調で、宇宙ベンチャーの旗手としても注目を集めていました。
◆立ち上げ初期は、10人くらいの投資家から2億~3億円を集めました。三菱重工業やIHIエアロスペースを退職した技術者を迎え、8人という小さな体制でスタートしました。
目指したのは有翼で再使用できるサブオービタル・スペースプレーン(弾道飛行する宇宙飛行機)の開発です。国際的な価格競争の中で勝つために、使い捨てではなく、繰り返し使うことでコストを下げようとしました。
まずは科学実験ができる無人機「風神」と、使い捨てロケットを背負って空中で小型衛星を打ち上げる「雷神」の同時開発をスタートさせました。次にパイロット2人とお客さん6人を乗せて10分程度の宇宙旅行体験ができる「長友」も開発する予定でした。
転機は23年に文部科学省のスタートアップ支援事業に採択されたことです。1年で20億円の補助金がつき、一気に技術者が増え、事務方が10人、技術者は60人規模になりました。新卒を数人採用し、インターン生も来て、若い人も増えていきました。みんな「日本で一番になる」と…
残り1456文字(全文2471文字)
ご登録から1カ月間は99円
【前の記事】
「絶海の孤島」南鳥島 核のごみ処分場、建設の実現性は
信田真由美
毎日新聞のニュースサイトに掲載の記事・写真・図表など無断転載を禁止します。著作権は毎日新聞社またはその情報提供者に属します。
画像データは(株)フォーカスシステムズの電子透かし「acuagraphy」により著作権情報を確認できるようになっています。
Copyright THE MAINICHI NEWSPAPERS. All rights reserved.