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(画像:ビジネス+IT)
Sakana AIは2026年6月15日、同社初となる商用プロダクトとして自律型リサーチAI「Sakana Marlin」の正式提供を開始した。本サービスは、独自の探索アルゴリズムを活用し、最大8時間かけて人間の介入なしに自律的な情報収集と分析を行う。経営企画や事業開発における高度な調査業務の代替を目的としており、数十ページに及ぶ詳細なテキストレポートとプレゼンテーション用スライドを自動生成する。 【図版付き記事はこちら】SakanaAIが自律型リサーチAI「Sakana Marlin」リリース(図版:ビジネス+IT)
東京を拠点とするAI開発スタートアップのSakana AIは、2026年4月からクローズドβ版として金融機関やコンサルティングファームなどに限定提供していたリサーチアシスタント「Sakana Marlin」を商用化した。2023年に設立された同社は、これまで進化的モデルマージ技術の研究開発やモデルの公開を中心としてきたが、本製品が初の商用向けサービスとなる。 Sakana Marlinの特徴は、独自の推論アルゴリズム「AB-MCTS(Adaptive Branching Monte Carlo Tree Search)」を活用した長時間の自律的な探索能力にある。従来の生成AIモデルが数分から数十分程度で回答を出力するのに対し、本製品は利用者が初期の指示を与えた後、最大8時間にわたって情報の検索、分析、仮説構築を継続する。調査結果は、A4用紙で数十ページから最大100ページ程度に及ぶ詳細なテキストレポートと、画像生成AIを活用したプレゼンテーション用スライド資料としてまとめられる。 正式リリースに先立つ2026年6月11日、報道関係者を対象としたハンズオン検証会が実施された。同会では事前に用意された複雑なテーマに基づき、Marlinが自律的に作成した60から80件の参照元を含むレポートが公開された。出力物はウェブ情報の単純な要約にとどまらず、多角的な背景分析や実質的な知見に基づく構成となっている。同社は、経営企画や事業開発といった専門性の高いビジネス領域において、戦略策定の前段階となる高度な調査業務を代替する方針を示している。 汎用的なAIモデルと実際のプロフェッショナル業務で求められる専門的な知見との間には隔たりが存在する。Sakana AIは、単一の巨大なAIモデルに依存するのではなく、複数の特化型AIエージェントを協調させる集合知のアプローチによってこの課題に対応した。情報収集、データ分析、ストーリー策定、ファクトチェックなど、役割の異なるエージェント群が相互に連携してワークフローを構築する。同社はすでに三井住友フィナンシャルグループなどの大手金融機関と提携し、複数AIエージェントを活用した提案書自動生成アプリケーションの開発や実務適用を並行して進めている。
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