欧州事務所が設立30周年、技術協力の拡大打ち出す 台湾ITRI|その他アジア等科学技術ニュース – Science Portal Asia Pacific


台湾の工業技術研究院(ITRI)は6月15日、欧州事務所の設立30周年を記念する技術フォーラムを同月12日にドイツのベルリンで開催したと発表した。
(出典:ITRI)
フォーラムには、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団やフラウンホーファー協会、欧州技術研究機関連合(EARTO)、ブラウンシュヴァイク工科大学(TU Braunschweig)など欧州の主要な研究開発機関が一堂に会した。
ITRI欧州事務所は、台湾の産業イノベーションと変革能力を強化するため、1996年にドイツに設立された。以来、台湾と欧州のイノベーション協力の中核拠点として、台湾の「Horizon Europe」プログラムへの20件以上の参加を支援し、ドイツ、英国、フランス、スペインなど欧州14か国のパートナーと協力協定を締結、100件近い共同研究開発プロジェクトを後押ししてきた。
ITRIのツォンツォン・ウー(Tsung-Tsong Wu)会長は、「欧州事務所の30周年は、台湾・欧州の技術協力の深化を示すものです」と述べ、技術協力は専門知識だけでなく、長年かけて築かれる相互信頼に支えられていると強調した。ITRIとフラウンホーファー協会は1992年から協力を続けており、今回更新された5年間の了解覚書(MoU)により、医療や情報通信技術(ICT)、グリーンエネルギー分野での既存の取り組みを基盤としつつ、人工知能(AI)やロボティクスでも新たな道を開くという。
フラウンホーファー協会のヨハン・フェックル(Johann Feckl)競争前研究・国際担当ディレクターは基調講演で、「ITRIとの長年にわたる協力関係は、信頼と継続性、そして未来への共通の取り組みが、いかに持続的な影響を生み出すかを示す好例です」と語った。
ITRIは欧州の技術・産業分野との連携の一環として、英国事務所の設立1周年を記念する「ITRI UK Tech Day」も開催し、英国国立物理研究所(NPL)との半導体やAIをはじめとする関連技術での協力を前進させた。今後もベルリンとロンドンの両事務所を通じて台湾・欧州の技術連携を強化し、ドローンなど新興分野でフランス、オランダ、中東欧のパートナーとの協力を拡大していく方針だ。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部
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