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大学院海洋科学技術研究科は、博士前期課程と博士後期課程の区分制博士課程とし、先端領域を切り拓く自立した高度専門職業人等を養成します。さらに、国立研究開発法人水産研究・教育機構、国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所と連携して、教育研究の一層の充実と大学院生の資質向上を図っています。
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2025年9月3日～5日に長野県・長野市で開催された、第63回日本油化学会年会において、本学大学院学生の安田有希さんがヤングフェロー賞（JOCS Young Fellow Award）を受賞しました。
【受賞者】
安田 有希（大学院海洋科学技術研究科 博士前期課程2年 食機能保全科学専攻）
【受賞研究のタイトル】
奇数鎖多価不飽和脂肪酸の合成および機能性評価
【受賞研究の内容】
魚介類に特異的に多く含まれるn-3 系多価不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸 (EPA(20:5n-3))は、血中中性脂肪を低下させる機能を有しています。また近年、奇数鎖脂肪酸の各種疾病への有益な効果も報告されています。そこで、奇数鎖多価不飽和脂肪酸を有機合成で獲得して、奇数鎖多価不飽和脂肪酸の脂質代謝改善作用を細胞および動物で評価しました。結果、炭素数21、二重結合数5の奇数鎖多価不飽和脂肪酸 (HPA(21:5n-3))の合成に成功しました。さらにHPAを用いた細胞試験で、HPAはEPAよりも強い中性脂肪（トリアシルグリセロール）蓄積抑制効果を示すことを発見しました。さらに動物試験より、HPAはEPAよりも強い内臓脂肪蓄積抑制効果を有することも明らかにしました。
安田さん
＜関連リンク＞
第63回日本油化学会年会
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