インド部品マザーサン、セーガル会長「買収で脱ケイレツの方向示す」 – 日経ビジネス電子版


インド発、自動車最終決戦 スズキ・トヨタ・…
2026年4月20日号
インド発、自動車最終決戦
#9
写真=Irfan Abbas
企業買収を原動力に、世界的メガサプライヤーへと急成長したインド自動車部品最大手のマザーサン。日系部品メーカーを相次いで傘下に収める背景には、「系列からの自立支援」という明確な思想がある。創業者のセーガル会長に経営哲学や日本企業との長年の関係を聞いた。
(聞き手は 本誌編集長 熊野 信一郎)
ここ数年で八千代工業(現マザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズ)やアツミテック(現マザーサンアツミテック・オートモーティブシステム)など、日系自動車部品メーカーを積極的に買収してきました。直近ではユタカ技研へのTOB(株式公開買い付け)も実施しています。狙いはどこにあるのでしょうか。
 前提として申し上げたいのは、マザーサンは自ら積極的に買収案件を探し回っているわけではない、という点です。当社が部品を供給している顧客から、「この会社を買収して経営課題を解決してほしい」と要請されるケースが多いのが実情です。
 ユタカ技研などの案件についても、先方から打診がありました。世界的な電気自動車(EV)化の潮流の中で、将来的に競争力の維持が難しくなる可能性が高い部品会社について、適切な段階で「ケイレツ」から独立させ、より裾野の広い顧客基盤を持つ企業へ転換させる必要がある。ホンダはそのように判断したのだと思います。その売却先の候補として挙がったのがマザーサンだったのです。
 当社には、長年にわたり、M&A(合併・買収)を通じて顧客基盤や事業領域を拡大してきた実績があります。ホンダは、ユタカ技研もそうした成長の恩恵を受けられると考えたのでしょう。
 ホンダ系部品メーカーを買収してきた一連の流れは、八千代工業から始まりました。マザーサンのグループに加わったことで、彼らはスズキをはじめとする他の自動車メーカーとの取引を拡大する機会を得ました。次が浜松市に本社を置くアツミテックです。買収後は、同社の専門技術を、エレクトロニクスなど新たな分野で活用する取り組みを進めています。
 ユタカ技研の買収が完了すれば3社目となります。同社についても、これまでとは異なる事業分野への展開を想定しています。マザーサンは2万種類を超える部品を手掛けています。彼らが望むのであれば、新たな製品分野への参入機会を提供し、その取り組みを支えていく考えです。
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