「はやぶさ2」が小惑星トリフネに最接近 通過観測に成功 – 毎日新聞


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2026年7月5日(日)
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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が5日午後6時半ごろ、地球から約1億キロ離れた小惑星「トリフネ」に最接近し、超高速で至近距離を通過する際に観測する任務に挑んだ。JAXAによると探査機の状態は正常で、無事に成功した模様だ。地球への小天体の衝突を回避する「プラネタリーディフェンス」(地球防衛)への技術応用を目指す。
 はやぶさ2は2014年12月に打ち上げられ、20年12月に小惑星「リュウグウ」の砂が入ったカプセルを地球に届ける当初の任務を完遂した。機体が健全で燃料も残っていたため、「拡張ミッション」として次の挑戦に出発した。トリフネの観測後は最終目的地の小惑星「1998KY26」に向かい、31年7月に到着予定だ。
 トリフネは長径約800メートル、短径約400メートルの小惑星。計画ではその中心から約800メートルを秒速5キロで通過し、接近する一瞬のうちにカメラで高精度な画像を撮影する。緻密な制御が求められ、チーム長の三桝裕也さん(42)は「沖縄から北海道にある1円玉を射抜くくらいの難しさ」と例える。画像は6日にも公開する。
 天体の近傍を通過する飛行は「フライバイ」と呼ばれ、地球防衛の土台となる技術とされる。地球防衛は近年、各国が取り組みを加速。米航空宇宙局(NASA)も22年に探査機を小惑星に衝突させ、軌道変更に成功している。
 JAXAは今回のフライバイで探査機の位置を正確に操る技術を獲得し、天体の軌道変更などの技術に応用したい考えだ。地球に衝突する小天体が見つかった際、緊急的に近くで調査する探査技術にも役立てる。
 はやぶさ2の総飛行距離は5日時点で約107億3000万キロ。主な推力を得る「イオンエンジン」は20年の地球帰還までを寿命とした設計で、4台中3台は顕著に劣化している。長い旅はいつ終わってもおかしくない状況にある。
 JAXAは6日に説明会を開き、フライバイの詳細な結果を報告する。【木許はるみ】
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