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たたき台をボコボコに叩かせることが、仕事の活性化につながる「3つの理由」とは? (写真:trickster*/PIXTA)
『たたき台の教科書: 頭の良さに頼らず一流の仕事をする技術』(萩原雅裕 著、東洋経済新報社)というタイトルを目にしたとき、圧倒的に未熟だった数十年前の自分を思い出してしまった。 【図解で納得!】たたき台を使えば面白いくらいに仕事がスルスル進む! 振り返ってみれば当時の私は、数人単位の小さなプレゼンなどで恥ずかしげもなく、「まあ、これはたたき台なので……」というような発言をしまくっていた気がする。そうすれば、その場はなんとかしのげるような気がしていたからだと思う(われながら、ツメの甘さに呆れる)。
つまり「たたき台」という言葉を、「その場しのぎのツール」として使っていたということだ。とんでもない勘違いである。 ■ボコボコに叩かれる「たたき台」の作り方 しかし、それが勘違いであったことに気づいた以上、本来の「たたき台」とはなんであるのかについて、きちんと学び直す必要があると思い続けてきた。思い続けてきた割にはなかなか実現できなかったのだが、だからなおさら、本書に興味を持ったわけである。 だが著者によれば本書は、「ボコボコに叩かれる「たたき台」の作り方」を明らかにしたものなのだそうである。たたき台のことをまじめに学ぼうと思っていたのに、まったくもってふざけた話だ。
などという茶番を打つまでもなく、ボコボコにたたき台を叩かれる――もっとわかりやすくいえば「叩かせる」こと。それこそが、いちばんラクでスマートにストレスなく仕事を進める方法だというのである。 言ってみれば、「逃げ道」として使おうとしたかつての私の発想とは正反対のアプローチである。それはそれで興味深いが、ともあれ、ボコボコに叩かせることが仕事の活性化につながる理由は3つあるそうだ。 理由その1 先輩の知恵を引き出して、効率的な最短ルートを選べるから(「はじめに」より)
完璧な計画を立てるためには、上司や関係者の頭の中にしか存在しない「暗黙の了解」や「忘れ去れられた事情」が不可欠。たたき台を「叩かせる」ことで、それらを強制的に最速で引きずり出せるわけだ。いわば、「現実的な正解」へショートカットできるのである。 理由その2 対立の構図を「人 vs 人」から「参加者 vs たたき台」に変えるから(「はじめに」より) なにも具体的なものがない状態で議論すると、意見の対立が「Aさん vs Bさん」というような人間関係の対立に見えてしまい、(そのため気まずい空気が流れ)参加者から本音が出にくくなる。しかし、叩かれるための「たたき台」をテーブルに置けば、「あの人の意見がダメ」ではなく、「このたたき台のここが違う」という議論に生まれ変わるわけだ。
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