売上は伸びても、なぜ儲からない? 外食決算で見えた「増収減益企業」と「増収増益企業」の差 #エキスパートトピ – Yahoo!ニュース


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外食企業の決算発表が相次ぐ中、売上は伸びても利益が減少する「増収減益」が目立っている。
モスフードサービス、ワタミ、力の源HD、トリドールHDが増収減益となった一方、すかいらーくHD、物語コーポレーション、ゼンショーHD、FOOD & LIFE COMPANIESなどは増収増益となった。
同じコスト高に直面しながら、なぜこれほど利益に差がつくのか。足元の決算を読み解くと、国内市場で収益を確保する難しさと、その先の成長を左右する海外戦略の課題が見えてくる。
モスフード、27年3月期第1四半期決算は純利益53.8%減の大幅減益
出典:Yahoo!ファイナンス 2026/8/7(金)
すかいらーくHD 決算/1~6月増収増益、既存店売上高6.4%増・通期予想を上方修正
出典:流通ニュース 2026/8/14(金)
海外スシロー営業利益が国内超え、通期計画を80億円上方修正
出典:BigGo ファイナンス 2026/6/12(金)
トリドール、買収した英国ピザが事業再建に 国際会計でのれん多額償却の恐れ
出典:フードリンクニュース 2026/4/20(月)
まずモスフードサービスや力の源HDなど、増収減益企業ではコスト上昇の影響が鮮明だ。人件費や原材料費などの上昇を吸収できなければ、売上が伸びても利益は残らない。
一方、増収増益企業では、既存店の成長や原価率の改善などが利益を支えている。現に物語コーポレーションは既存店売上を伸ばしながら、2026年6月期に営業利益を31.4%伸ばした。
そして今後、さらに重要になりそうなのが海外だ。象徴的なのがF&LCで、海外スシローの利益は国内スシローを上回った。他にも、すかいらーくHDやゼンショーHDなど、海外事業が好調な企業が目立つ。
ただし、海外に出さえすれば勝てるわけではない。これらの企業ではアジアでの成長が目立つ一方、海外進出で先行したトリドールHDや力の源HDは、既に次の壁に直面している。特にコスト負担の大きい欧米では、店舗を増やすだけでは利益を確保しづらく、海外での収益力そのものを競うフェーズへと変わり始めている。
それでも、人口減少や人手不足が続く国内だけで成長を続けることは難しい。成長余地の大きい海外へ進む重要性が高まる中、そこで収益を伸ばし続けられるかどうかが、今後さらに外食企業の成長力を分ける可能性がある。

外食ビジネスアナリストとして、外食産業を中心に、企業戦略、DX、業界構造の分析と取材を行っている。2019年7月より「月刊飲食店経営」副編集長を務め、2021年12月には著書『外食業DX』を出版。現場取材で得た一次情報と、経営者視点を掛け合わせた独自の分析を強みとする。これまでにインタビューした経営者は外食関連だけでも500名近くに及ぶ。 「ガイアの夜明け」「ワールドビジネスサテライト」「情報7daysニュースキャスター」などの番組出演や、業界向けセミナーの講師経験も多数。企業のビジョンや方針発表書の言語化支援、導入事例コンテンツの制作など、情報発信の戦略パートナーとしても活動している。
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