Chugai Pharmaceutical Researchers and Professor Yanagisawa of the University of Tsukuba Win the 2026 Lasker Award|Taro Watanabe – note


 2026年9月9日、米ラスカー財団が2026年のラスカー賞受賞者を発表し、日本からは基礎医学研究賞に筑波大学の柳沢正史教授、臨床医学研究賞に中外製薬の服部有宏氏、北沢剛久氏、井川智之氏の3名が選出された。ラスカー賞は米国で最も権威ある医学賞とされ、アメリカのノーベル賞」とも呼ばれ、日本人の受賞は2014年以来で同じ年に複数人が受賞するのは初めてとなる。日本人の累計受賞者は11名。
ラスカー賞の部門は主に4つあり、生物医学の新領域を開く基礎的発見に対するアルバート・ラスカー基礎医学研究賞。多くの人々の生活を改善する主要な進歩に対するラスカー〜ドベーキー臨床医学研究賞、医学研究への公的支援を推進した功績に対するラスカー〜ブルームバーグ公共サービス賞、そして医学における特別業績賞があり、賞金はそれぞれ25万ドルとなる。
この賞はノーベル賞の前哨戦とも呼ばれ、ラスカー賞受賞者のうち86名がその後ノーベル賞を受賞している。(直近20年間だけでも32名)
今回の4名を含め、日本人のラスカー賞受賞者11名は添付の通り。
 今年度、筑波大学の柳沢教授はアルバート・ラスカー基礎医学研究賞を受賞している。
授賞理由は「覚醒を維持する脳内ペプチドであるオレキシンを同定し、オレキシン欠乏がナルコレプシーにおける制御不能な睡眠を引き起こすことを発見した。睡眠の本質に関する重要な洞察を明らかにした」となっている。
 
一方で中外製薬の3名にはラスカー〜ドベーキー臨床医学研究賞が贈られている。受賞の3名は服部有宏氏(元シニアフェロー)、北沢剛久氏(研究本部副本部長)、井川智之氏(研究本部長)となっている。
授賞理由は、「血液凝固第IX因子と第X因子を結合する二重特異性抗体を発明し、血友病Aにおける欠損した第VIII因子の活性を回復させ、この遺伝性疾患における重篤な出血を防いだ」というもの。
これはエミシズマブ(ヘムライブラ)のことを指しており、2017年に上市されている。ラスカー財団によれば、これまでに世界で3万人が投与を受けている。
JCI誌の解説によれば、現在血友病A予防治療において断然最も広く使われる薬剤であり、最も近い競合を約1桁上回っている。2017年の上市以降、第一選択治療となっただけでなく、歴史的に分断されていた血友病A市場を単一の二重特異性抗体治療のもとに統合し、中等症、さらには軽症の血友病A患者で継続的な予防投与を受ける割合を広げたとされている。

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